「日本専攻30周年記念を祝う会」が6/6に開催されました
2015.07.03
6月6日(土)、本学の日本専攻の30周年を記念し、「日本専攻30周年記念を祝う会」が開催されました。
日本専攻の歴史は、1954年に外国人留学生に日本語を教える1年制の留学生別科が置かれたことから始まります。その後一般教育課程までを含む3年制の留学生課程に発展し、1968年に特設日本語学科として、4年制の学士の称号(現在の学位)を授与する学科に成長しました。当初は外国人だけの学科であったため「特設」でした。そして、1985年、日本人学生15名を迎え入れ、留学生と日本人学生が共に学ぶ、真の小国際社会としての教育母体が実現しました。
当日は、およそ150名にのぼる特設日本語学科?日本語学科、日本課程、日本専攻の卒業生?在学生及び教員?歴代の教員が集いました。かつて日本専攻で教授していた湯本昭南本学名誉教授、近藤安月子教授(東京大学教授)、鮎澤孝子教授(国際教養大学特任教授)も参加し、思い出話に花が咲きました。
卒業生代表スピーチでは、本学で博士号取得後大学教員となった志波彩子名古屋大学准教授(H9年卒)、張盛開静岡大学准教授(H16年卒、)、モハメド?オマル?アブディン特任助教(H19年卒、本学世界言語社会教育センター)らからスピーチがあり、続いて、教育サービス業界等で働く若手の卒業生らからも卒業後の活躍についてスピーチがありました。
最後に、卒業生からのメッセージビデオの収録が行われました。収録に協力したアンドレ?クロップさん(フランス、ヴェオリアジャパン法務本部コーポレート?ガバナンスマネージャー)は、本学で高度な日本語能力を習得し、日本人と同様に漢字でビジネス文書を処理できる能力を会社でも大きく評価されているとのことです。同じくフランスからのジル?ルスロさん(H4年卒、食品会社勤務)は、ビジネスで必要な高度な日本語能力を習得した以外に、日本についての文化?事情の授業、日本語で学ぶ一般教養の授業も、社会で非常に有用と語ります。櫻井勇介東京大学特任助教は、日本専攻を卒業後、オーストラリアで修士号取得し、本学の交流大学であるカイロ大学で日本語教育に従事しました。その後、スェーデンで博士号を取得し、現職に就きましたが、卒業後の様々な経験において、日本専攻時代に、英語で読む日本語学や日本に関する授業が非常に役立ったそうです。