タイ語専攻学生がオンライン交流授業でタイの目の不自由な作家に日本文化を紹介

2021.01.20

2020年10月8日(木)と12日(木)の2日間、本学でタイ語を専攻する学生が、授業科目「タイ語 会話6」(担当講師:スニサー?ウィッタヤーパンヤーノン特任教授)のアクティブラーニング授業で、タイの目の不自由な作家の方々と(「BLIND Magazine Online」の作家)とオンラインで交流しました。

第1回目の交流授業では、サイレントアニメ『A Joy Story』に、本学の学生が独自に台詞を考え、作家の方々にタイ語での語り聞かせの演技指導を行っていただきました。

第2回目の交流授業に際し、学生が演技指導への御礼として何ができるかを考え、作家の方々は日本に興味があるものの、まだ来日経験がないため、「音」で日本を紹介するということに思い至りました。授業では、日本の伝統楽器、メロディーロード(車が走行するとタイヤの走行音でメロディーを奏でるように設計された舗装道路)、動物や自然の擬音語などについて、クイズなども織り交ぜながら、参加学生が工夫を凝らして紹介しました。

この取り組みは、タイの公共放送Thai PBSニュースでも取り上げられました(2020年12月27日放送)。YouTube動画でもニュース映像が配信されています。
https://youtu.be/JMFNPv7iA3w


<ニュース映像の要約>
アナウンサー「コロナ禍の中、興味深い文化交流の取り組みがあったので、ご紹介します。日本のタイ語専攻の学生とタイの目の不自由な作家との交流です。」

レポーター「コロナ禍によって人の移動は激減したものの、遠隔地との交流が深まることもあります。東京外国語大学のスニサー先生の授業の中でタイ語専攻の学生とBLIND Magazine Onlineの作家との交流が行われましたが、2回目の授業は“音”で日本を紹介しました。まず1つ目のグループは日本の伝統楽器の紹介です。弦楽器や竹の笛などタイの楽器との類似点に作家の方々の興味がそそられていました。2つ目のグループはメロディーロードの紹介です。車が通ると音が鳴る仕組みの道です。ある一定の速度で走ると、きれいな音が奏でられるとのこと。ただ、残念なことに一部では住民の声によって中止となった区間もあるようです。というのは、同じ音が一日中流れるのはご近所迷惑だからです。」

スニサー「行ってみたいですか?」

作家「とても行ってみたいです!」

レポーター「3つ目のグループは、自然の音の違いです。同じ音を聞いても、捉え方は言葉によって異なるものです。例えば、ニワトリの鳴き声は日本語では???」

学生「コケコッコー」

作家「???タイではエイエクエクですよ。」

学生「皆さんと一緒に勉強出来て、私たちのタイ語がどの程度理解されているのか、よくわかりました。今後のモチベーションにつながりました。ありがとうございます。」

レポーター「この活動は作家の方々にとって良い経験となったほか、この時間のために頑張った学生にも思い出深いものとなったようです。」

PAGE TOP