ウズベキスタン民族誌映画「交霊とイスラーム:バフシの伝えるユーラシアの遺習」を上映、トーク?セッションを実施
2022.12.26
2022年12月25日(日)、アゴラ?グローバル プロメテウス?ホールにおいて、TUFS Cinema ウズベキスタン民族誌映画『交霊とイスラーム:バフシの伝えるユーラシアの遺習』上映会を開催しました。
本作品は、ウズベキスタンの2つの旧遊牧民系村落における女性バフシたちが祖先伝来の治療儀礼を行う様子などを記録した映像人類学作品です。
本編上映後には、本作の監督で中部大学人文学部の和崎聖日准教授による「ズィクルと詩–––映像人類学の魅力」と題した講演、Zoomでウズベキスタンから参加した、同じく本作監督のウズベキスタン科学アカデミー歴史研究所民族誌学?人類学センター長のアドハム?アシーロフ教授による「霊魂に選ばれし者たち」と題した講演、英雄叙事詩の専門家である和光大学表現学部の坂井弘紀教授による「バフシの世界–––英雄叙事詩とシャマニズム」と題した講演が行われました。講演後には、司会者の本学大学院総合国際学研究院の木村暁講師を交えたトークセッションが行われ、中央ユーラシアがイスラーム化された後のバフシの変遷や現在、制作動機や制作の際のエピソードなどの話がありました。上映会には多くの方が来場し、質疑応答ではさまざまな質問や感想があり、関心の高さをうかがえました。アドハム教授は、「本作をご覧いただいたことでウズベキスタンなどに伝わる文化を知ってもらうことができたなら嬉しい」と語りました。