建学150周年 記念講演会において、卒業生でフリーアナウンサーの富永美樹氏が講演

2023.12.14

2023年12月4日(月)、東京外国語大学建学150周年記念講演会の第2弾として、本学スペイン語学科の卒業生で、フリーアナウンサーの富永美樹氏をお招きし、講演して頂きました。

講演は、大学時代の思い出や恩師の話から始まり、アナウンサー試験挑戦の顛末とフジテレビのアナウンサー時代の話に入りました。運悪くバラエティー番組で罰ゲームを受けることになり、「なぜアナウンサーがここまでしなければならないのか」と深く落ち込んだことも。収録後、ゾンビのメイク姿でオフィスに戻った時に、上司がかけてくれたひとこと「誰かが必ず見てくれているから」が今でも深く思い出に残っているとのこと。

27歳で結婚されますが、夫婦双方多忙を極めていたため、二人の時間を持てないことを理由にフジテレビを退社し、以降主婦業に専念されることになります。

主婦として家の仕事をしている間も、常に自分の好きなこと、やりたいことを第一に考え続けていました。そして8年が過ぎた頃、「私はアナウンサーの仕事をやりたい」という強い思いと、またそれを実現できる環境にあったことから、仕事の再開を決意されます。

主婦としての経験を生かした情報発信をしていきたいとの思いから、「はなまるマーケット」への出演を皮切りに、趣味のアウトドアや発酵食品の紹介など、自分が好きなことを伝える番組、伝えたいことを伝えることができる番組に関わっていきます。

夫に誘われたキャンプをきっかけに全米の国立公園をほぼ制覇するなどのアウトドアキャンパーとなり、またそれがきっかけで、「自分には田舎暮らしが向いているのでは?」という気づきを得て、多拠点生活を開始します。

近年では、クイズ番組での活躍が有名ですが、最初にクイズ番組に呼ばれたときに、東大生に勝った経験が、至福の喜びだったそうで、以降、東大生を打ち負かすことを使命に出演されているとか。「視聴者は富永が東大生に勝つことを期待しているのだから、私はそれに応えたい。」との思いで、番組収録前は受験勉強以上の必死さで漢字の勉強をしているそうです。

講演会終了後の質疑応答では、予定時間を超えてもなお、多数の手が挙がり、参加者から様々な質問が寄せられ、富永さんも一つ一つ、じっくり考えてお答え頂きました。

(アンケートより)

  • 常に自分の興味のある物を見つけ、それに正面からぶつかっていく姿勢に感銘しました。
  • 「好きなモノを追い求める、つかみに行く」という言葉は将来に悩む私にとって大きな力となりました。
  • 「決めすぎない」、「自分の番が来る」、「誰かが必ず見てくれている」、といった言葉が今の自分の窮屈さの救いになりました。
  • 「自分を知る」という就活を前に悩んでいる自分にたくさんのヒントをくださる講演内容でした。
  • 今大学3年生で進路を考えている時期なので、「好きを追求する」「好きは最強」「周りがどう思うかは自分軸で生きているから気にならない」と言う言葉に勇気づけられました。
  • 今回の講演で自己実現するために何をすべきか、ということが学べました。

富永氏は講演会に先立ち、在学生とのフリートークイベントにも参加され、クイズ研究会のメンバーらと、学生時代のことや、クイズ番組のことなどについて歓談しました。

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