9月20~22日にタンザニアの首都ダルエスサラームで開催されたAfrica-Asia 'A New Axis of Knowledge 2'に参加しました。この国際会議は、アジア、アフリカに関わる人文?社会科学研究者が集うもので、2015年に第1回がガーナ大学で開かれたのに続き、第2回がダルエスサラーム大学で開催されました。会議には世界各国から約400人が参加し、100近いパネル、ラウンドテーブルが組織されるなど、かなり大規模なものでした。また、京都精華大学のウスビ?サコ学長が基調講演で登壇するなど、日本のプレゼンスもそれなりに感じられました(ただし、中国のプレゼンスはそれ以上に大きいものでした)。
基調講演を行うサコ京都精華大学長
東京外国語大学現代アフリカ地域研究センターは、日本貿易振興機構アジア経済研究所と共催で、マリ、ブルキナファソ、ガーナ、インド、タイなどアジア、アフリカ諸国の研究者7人を招き、"Resource Management and Political Power"のテーマでパネル、ラウンドテーブルを組織しました。このテーマは、プレトリア大学との共同セミナーでも取り上げた科研費プロジェクトのテーマです。幸い、いずれも非常に盛況で、多くの研究者から様々なインプットをもらいました。
ラウンドテーブルの様子
パネルの様子
この国際会議は、通常の学会とは異なり、研究報告だけでなく、新たな研究ネットワークの制度化についてや、地域研究の研究?教育手法の実験的取組など、様々なトピックが話し合われる場としても機能しています。アフリカ、アジアを主役とし、既存の学問体系に新たな息吹を吹き込むことを狙っているように思います。熱い議論に触れて、面白い時間を過ごしました。
ラウンドテーブル参加者と会場に向かうバスで