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2025年9月22日
英語【フェミニスト認識論】
●氏名(ヨミ)
水垣 陽香(ミズガキ ハルカ)
●自己紹介
京都府出身です。子供の頃から本が好きで、放課後は図書館にいることも多かったです。大学に入ってアメリカの政治作家レベッカ?ソルニットの作品に魅了され、研究対象としても扱っています。
●専門
研究分野はフェミニスト政治哲学と現代英文学で、現在は、フェミニストおとぎ話に関心を持っています。
●おすすめの書籍
レベッカ?ソルニット『私のいない部屋』(左右社, 2021)
ソルニットの自伝的エッセイで、実体験に基づく暴力の鋭い分析は、その核心に迫っていると言えます。彼女の感嘆するような言葉選びのセンスも相まって、まさに一つの芸術作品であり、政治的な意思表示でもある本作は、エッセイという文学形態の多面的な可能性を存分に提示してくれている作品です。ぜひ手に取ってみてください。
●趣味
音楽を聞くことと読書です。体を動かすことも好きです。
日本語?中国語【社会言語学?語用論】
●氏名(ヨミ)
潘静(ハン セイ)
●自己紹介
中国の厦門出身です。東京外国語大学に来てから、多くの方々と出会い、交流できたことは、自分にとって貴重な経験となっています。これからも出会いを大切にしながら、多くの交流を重ねていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
●専門
専門は日本語教育(言語学)です。修士課程から、中国人と日本人のビジネスメールでのやり取りを研究してきました。人とのコミュニケーションや異文化間交流に関心があります。
●おすすめの書籍
ヒューマンアカデミー(著)『日本語教育能力検定試験完全攻略ガイド』
タイトルには「試験」とありますが、実際には日本語教育に関わる言語学や教育方法、社会言語学など、幅広い分野の知識が体系的にまとめられています。日本語教育において何を学ぶのか、その全体像をつかむことができるため、初めて日本語教育に触れる方にもおすすめの一冊です。
●趣味
音楽や美味しいものが好きです。
日本語?中国語【日本語教育学】
●氏名(ヨミ)
沈 秋彤(シン シュウトウ)
●自己紹介
中国の黒龍江省出身で、朝鮮族です。中国語と朝鮮語というバイリンガル環境で育ったことで、様々な人とすぐに打ち解けることができ、多様な文化背景の人と交流することを楽しんでいます。言葉を通じて世界が広がることに魅力を感じ、最近はイタリア語の学習にも挑戦しています。
●専門
専門は日本語教育学です。中国人日本語学習者が日本語の敬体と常体をどの程度理解し、使い分けているのかを研究しています。
●おすすめの書籍
デール?カーネギー『人を動かす』(東京 : 新潮社, 2016.11)
デール?カーネギーの代表作『人を動かす』では、「人を動かす三原則」として「盗人にも五分の理を認める」「重要感を持たせる」「人の立場に身を置く」の三つを挙げています。本書ではそのほかにも、人間関係を改善し、周囲の人を味方につけ、リーダーシップを発揮して他者に影響を与えるための原則が紹介されています。人間関係やコミュニケーションに悩んだとき、この本を手に取れば多くの示唆や解決のヒントが得られると思います。
●趣味
異文化コミュニケーションです。様々な文化背景を持つ人々と関わり、文化を分かち合いながら理解を深めることに喜びを感じます。
日本語【現代文化論】
●氏名(氏名ヨミ)
両角 昌樹(モロズミ マサキ)
●自己紹介
学部時代から超域コースに所属しており、現代文化論という、外大ではややマイナーな分野の研究に取り組んでいます。キャラクターや「物」、仮想の存在など、現実には生きていないながらも、社会に影響を与える存在に強い関心を抱いています。
●専門
専門は現代文化論です。近年の「推し活」で用いられるグッズから見出せる、「物」のあり方、性質を主な研究対象としています。また、現代思想にも関心があり、学部では「仮想(ヴァーチャル)」をキーワードに研究を行っていました。キャラクターコンテンツが、社会に対して与える影響が大きくなっている現在、人と「物」?仮想の存在がどのような関係にあるのかについて、研究を深めていきたいと思っています。
●おすすめの書籍
ピーター?ブルッカ―(著)、有元健?本橋哲也(訳)『文化理論用語集 カルチュラル?スタディーズ+』、新曜社、2003年
文化論で頻出する社会学や哲学、文学などのキーワードがまとめられ、分かりやすく解説されています。文献を読む中で、専門用語が分からない時や、定義を確認したい時に辞典として用いることができます。また、この本単体でも読み応えがあり、幅広い分野の知識や思考に触れることができます。興味のある学問領域や、研究者を見つける手がかりとしてもおすすめです。
●趣味
夜景を見ること、読書が好きです。紅茶も時々飲みます。
アラビア語?英語【英国鉄道史】
自己紹介:オープンキャンパスで当時の上級生や先生が優しかったので、学部のアラビア語科に入学しました。今でもアラビア語が話せます。生の果物と生絞りジュース、炊きたて白ご飯とクナーファ(チーズやクリームが入ったアラブのケーキ)をこよなく愛します。逆にキノコ全般(松茸も含む)と辛いもの、刺身は食べられません。
ゼミでは卒業論文から現在に至るまでウェールズ現代史を研究しています。ウェールズに関する話題は馴染みが少し薄いですが、どうか難しく考えないでいただければと思います。
アラブ大好きな方、先生以外にアラビア語の会話練習の相手が欲しい方、最高の語劇を作り上げたい方、戦後史好きの方、鉄道史好きの方、児童文学好きの方、美術史好きな方等々どなたでもお気軽に話しかけてください!
専門:鉄道でありながらそれ自体歴史的史跡として保存され、観光地として楽しまれている「保存鉄道」が主な研究対象です。卒論のテーマは観光や歴史的史跡の保存に関することでした。現在はそれに加え、英国におけるディーゼル機関車観も考えています。又、オリエンタリズムやナショナリズム、美術史、日本人の定義論も趣味でやっています。
おすすめの書籍:文?寛仁親王、監修?彬子女王『ひげの殿下日記』小学館
皇室がもっと好きになる一冊です。寛仁親王殿下の親しみやすい語り口に、日頃の疲れも吹き飛ぶこと間違いなし。いつかは寛仁親王殿下のような親しみやすさを持って、三笠宮殿下や彬子女王殿下のような研究者になりたいものです。
西川和子『スペイン十八世紀への招待 宮廷画物語』彩流社
私が外大入学を考えるきっかけになった本です。文学的な書き口で読みやすく、歴史を「ただ楽しみたい」時や興味がある研究テーマを見つけるときにお勧めです。
趣味:とにかく出かけて遊びに行くことが大好きです。食い倒れも大好きです。
フランス語【フランス語教育学】
●氏名(ヨミ)
政野 百恵(マサノ モモエ)
●自己紹介
神奈川県出身で、現在も実家から片道2時間かけて通学しています。言語文化学部フランス語専攻に所属していた学部時代には、アメリカ?サンフランシスコで1カ月間、フランス?パリで10カ月間の留学を経験しました。教職課程を履修しており、英語の中高専修免許状とフランス語の中高一種免許状の取得を目指しています。
●専門
専門はフランス語教育学です。「英語一辺倒」とも言われる日本の外国語教育への問題意識から、高校における英語以外の外国語教育の一助となる研究を志しています。卒業論文では、英語以外の外国語のカリキュラムに関する資料と現行学習指導要領の比較分析を行いました。
●おすすめの書籍
岡田昭人(2025),『教養としての「異文化理解」』, 日本実業出版社
本学教授の岡田昭人先生が執筆された異文化コミュニケーションの入門書です。外大生の多くは、文化が異なる人とのコミュニケーションで失敗し、そしてそれを乗り越えた経験があるのではないでしょうか。このように、皆さんが感覚的に知っている「異文化理解」について、理論的に知識やスキルを深めることができる一冊です。もちろん、私のように外国語教育に関心がある方にとって、「異文化」は切っても切れないキーワードであり、導入として本書を一読すると良いでしょう。
●趣味
食べることが日々の幸せです。旅行も好きで、訪れたい国?都市が山ほどありますが、時間とお金が足りません...。
2024年3月22日
チェコ語 【チェコスロヴァキア現代史】
●氏名(氏名ヨミ)
佐藤 ひとみ(サトウ ヒトミ)
●自己紹介
チェコに関心を持ったのは、暗くて陰鬱そうだからです。実際に行ってみたら、すごく暗くて大好きになりました。海辺の街こと兵庫県明石市出身なので、海がないチェコで息苦しく感じる時もありましたが、無事留学から戻ってくることができました。
●研究の専門分野について
チェコスロヴァキアの現代史、とくに社会主義期における「ネイション論」に関心があります。
第二次世界大戦を経て、いわゆる「国民国家」が確立したとされるなか、チェコスロヴァキアの人たちは自国の「ネイション」をいかに認識していたのかを、当時の体制を批判する中で見られた歴史について議論、あるいは市民社会とも呼べるようなオルタナティブな社会の構築についての議論から、明らかにしたいと思っています。
●おすすめの書籍
フェルナンド?ペソア『新編 不穏の書、断章』(平凡社ライブラリー、2013年)
「悲しくて怒っているならペソアを読んだ方がいい」と、友人から勧められたのが、ポルトガルの作家、ペソアです。ペソアは複数の人格をつくり、作品を書き分けました。その人格の1人、ベルナルド?ソアレスが書いた『不穏の書』と、他の人格たちによる詩と短編で編まれたのが本書です。遠く離れた異国の少し前の時代の話にもかかわらず、ペソアがつづったポルトガルの海、人生の不条理、孤独はノスタルジーを掻き立てます。ペソアの深い悩みや内省に貫かれた本書は、わたしたちの悲しみと怒りに決して直接は踏み入らないけれど、そっと寄り添い、癒しを与えてくれます。
●趣味
コーヒーをよく飲みます。散歩に行くのも好きです。ハウスミュージックのことをぼんやりといいなと思っています。映画もたまにみます。
韓国語 【韓国語学?アスペクト】
●氏名(氏名ヨミ)
石井 紗奈(イシイ サナ)
●自己紹介
韓国ドラマが大好きで、字幕なしで韓国ドラマを見られるようになりたい!という思いから外大のコリ科を目指しました。気づけば、言語研究にどっぷりハマり、韓国語のアスペクトを専門として、日々研究活動に邁進しています。
●研究の専門分野について
専門は、韓国語のアスペクトです。修士論文では、「韓国語の移動動詞文におけるアスペクトに関する研究?「??(ka-ta)」「??(o-ta)」構文を中心に-」というテーマで研究しました。
アスペクト、テンス、統語論、意味論などに関心があります。
●おすすめの書籍
堀井和子(2013),『アァルトの椅子と小さな家』, 河出文庫.
堀井和子さんのエッセイです。ホテルや、旅先の朝食、北欧デザインなど、徒然なるままに綴られています。一緒に旅をしているような、旅先の朝食が楽しみになるような、そんな本です。北欧や旅、デザインがお好きな人は是非。隙間時間に少しずつ読み進められるのもおすすめポイントです。
●趣味
趣味は、韓国ドラマの視聴とヨガ、読書です。
ちなみに、イチ押し韓国ドラマは「その年、私たちは(? ? ???)」です!
2022年10月17日
ロシア語【理論言語学】
●自己紹介
はじめまして。若月と申します。言語学が大好きで大学院に進学しました。私は高校生の頃から言語学に興味を持っていたのですが、大学に入学したばかりの頃は自分が具体的に何を研究したいのかわからず、色々な人に相談していました。私も相談に乗ってくれた人達の同じように、皆様の力になれたらいいなと思います。
●研究の専門分野について
専門は理論言語学で、ロシア語の統辞論を研究しています。特に、ロシア語をロシア語たらしめるパラメータについて興味があります。
●おすすめの書籍
大津由紀雄 [ほか] 編 言語研究入門 : 生成文法を学ぶ人のために
この本は、タイトルに「生成文法を学ぶ人のために」とありますが、音声学や語用論といった関連分野を幅広く入門として学ぶことができます。また各章に練習問題が課されていていい訓練になります。生成文法に興味がある人にはもちろん、初めて言語学に触れる人にもおすすめの一冊です。
●趣味
音楽を聴きながら散歩をするのが趣味です。
2020年10月26日
英語【アフリカ地域研究、文化?社会人類学】
?名前? 桶谷 駿貴(オケタニ シュンキ)
?所属? 東京外国語大学 総合国際学研究科 博士後期課程 世界言語社会専攻
?人物(自己紹介)?
大阪府の出身で、学部生の頃から数えると、かれこれ10年以上外大に在籍しています。研究で滞在する南アフリカのヨハネスブルグは、「世界最悪の犯罪都市」など治安が悪いイメージが先行しがちですが、幸い今のところ大きな犯罪に巻き込まれることなく過ごせています。それどころか、この街の持つエネルギッシュな創造性にすっかり魅了されています。様々な文化的背景を持つ人々が集まっていて、街を歩けば多様な言語が聞こえてきます。そして、そうした多様性の中から、美味しい食べ物、心躍る音楽、斬新なアートやファッション、文学、演劇、映画といった、豊かな文化が次々と生まれています。
?専門?
私は、多様な人々が集まって「ものづくり」をしている現場に注目しています。たとえば、ヨハネスブルグ(南アフリカ)のインフォーマル?セツルメントでは、英語にズールー語、ソト語、ツワナ語、アフリカーンス語など、時に複数の言語を介して隣人と協力しながら、廃材を利用したり他人から安く資材を譲りうけたりして、自分たちの家を建てています。一方で、日本の東京のど真ん中でも、たった一人でコンクリートのビルを建てはじめた岡啓輔さんという方がいて、その「蟻鱒鳶ル(ありますとんびる)」という建物には、「面白そう!」と感じた様々な人々が手伝いに訪れ、日々新しい形が生まれています。これらの現場は、国も状況も全く異なりますが、実は共通点があります。それは、きっちりとした設計図があってそれ通りにつくるのではなく、その場その場で知恵を出し合い、手に入るものを使って、みんなで力を合わせながら、時に対立しながら、何かをつくりあげているという点です。どちらの現場も、強制立ち退きやインフラ整備の遅れ、再開発による存続の危機といった困難に直面しながら、それでも「つくる」という行為が続けられています。私が知りたいのは、こういう「みんなでつくる」現場で、いったい何が起きているのか、ということです。そんな「ものづくり」を通じた人々の営みや、そこから生まれる新しい可能性について考えています。
?おすすめの書籍?
『月刊 蟻鱒鳶ル売り鱒』
学生生活や研究活動でもちろんしんどい時もありますが、この雑誌を読むと現場のエネルギーがダイレクトに伝わってきて、とにかく元気が出ます。目の前のことに一生懸命取り組むこと、そのプロセス自体を「楽しい!」と感じることの大切さを、蟻鱒鳶ルの現場から教えてもらいました。
?趣味?
野球、ハイキング、DIY、料理とお酒(日本酒とワイン)