【学内者限定】東京外国語大学?神戸市外国語大学 第9回大学院合同セミナー/連続セミナー「Black Lives Matter 運動から学ぶこと―多?化共?、サステイナビリティについて考えるために」第3回 社会の中の分断と融和
東京外国語大学では、神戸市外国語大学との間で2009年に締結した教育?研究交流協定に基づき、合同セミナーを開催しています。
今回の第9回目のセミナーは2部構成となり、本学のBLM連続セミナーとコラボして開催します。
第1部ヤング?スカラーズ?セッションは神戸市外国語大学および東京外国語大学の教員、在学学生限定です。第2部のみ、一般の方もご参加いただけます。
****************************************
かつての奴隷制、強制労働や植民地主義を経て成立した国々の社会には、現在もその歴史と影響が残っている。米国での黒人への差別と同様に、フランスやイギリスをはじめとしたヨーロッパの国々でも、主に旧植民地の国々にルーツを持つ人々や移民への差別が残る。奴隷貿易や植民地経営はグローバル経済としての営みであった。BLM運動に顕れた社会の中の分断も、資本主義経済の進展の帰結と捉えることができる。本セミナーでは、米国、フランス、そして日本において、かつては少なくとも被支配層や経済的弱者ではなかったはずの人々が差別や暴力へと追い立てられる経済的背景について考える。また、広がりつつあるように見える社会の分断から融和へとつながる道を探るべく、反人種主義をめぐる思想的な考察についても深める機会としたい。
プログラム
2020年12月23日(水)
第1部:ヤング?スカラーズ?セッション
16時00分~17時30分
(学内限定 使用言語:日本語、英語)
-
小谷七生(神戸市外国語大学、博士後期課程大学院生)
「蟻の街」の貧困と女性―1950年代のメディア表象を手掛かりに -
Carlo Stranges (Tokyo University of Foreign Studies, Doctor-Course student)
“Next Time and Now: an analysis of James Baldwin’s resurgence in the Black Lives Matter era” (英語報告)
オープニング(第1部):
- 竹越孝(神戸市外国語大学大学院外国語学研究科長)
コメンテータ:
- 逆井聡人(東京外国語大学世界言語社会教育センター講師)
- Matthew Theado(神戸市外国語大学外国語学部教授)(英語によるコメント)
司会:
- 中山智香子(東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授)
第2部:社会の中の分断と融和
17時40分~19時40分
(一般公開 使用言語:日本語)
-
出町一恵 (東京外国語大学大学院総合国際学研究院准教授)
https://www.tufs.ac.jp/research/researcher/people/demachi_kazue.html
「格差と没落―抑圧者の恐怖心」 -
太田悠介 (神戸市外国語大学総合文化コース准教授)
http://www.kobe-cufs.ac.jp/institute/faculty/ota_y.html
「反人種主義のフランス思想―エティエンヌ?バリバール」
オープニング(第2部):
- 青山亨(東京外国語大学大学院総合国際学研究科長)
司会:
- 武内進一(東京外国語大学現代アフリカ地域研究センター/大学院総合国際学研究院教授)
備考
Zoomウェビナーでのオンライン開催
参加費:無料
事前申し込み必要
以下リンク先より事前のお申し込みをお願いいたします(12月18日(金)正午(日本時間)〆切)。第1部、第2部、両方とも登録できます。
https://sanda.tufs.ac.jp/kenkyu/preregistration
【在学生のみなさまへ】
18時以降は、研究講義棟での視聴ができないことから、ご自宅のwifi等の利用が難しいという方には、事務棟のwifiが利用できるように、視聴場所をご用意しております。
受入人数に限りがありますので、参加登録フォームよりご希望をお知らせください。
(ただし、視聴に必要な機器等はご自身のものをお持ちいただくこととなります。)
共催
神戸市外国語大学大学院外国語学研究科、東京外国語大学多文化共生研究創生WG、大学院総合国際学研究科、現代アフリカ地域研究センター、海外事情研究所、国際日本研究センター
BLM連続セミナーの今後開催予定テーマ
?1月20日(水):『差別を支えてきたもの』はなにか
?2月10日(水):グローバリゼーション、アフリカ、BLM ほか
本件問い合わせ先
BLM-seminar(a)tufs.ac.jp(連続セミナー担当) (a)を@マークに置きかえて送信ください。