人類学的思考の拡張のための映像編集ワークショップ2024

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人類学的思考の拡張のための映像編集ワークショップ2024
開催日:2024-12-21 (土) 13:00 ~ 18:30
場 所:アジア?アフリカ言語文化研究所 405/コモンズ?ラボ
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人類学的思考の拡張のための映像編集ワークショップ2024

○概要
スマートフォンやデジタルカメラが普及した昨今,フィールドにおける何気ない日常やちょっとした出来事の映像を撮影したことのある人類学者は多いだろう。しかしおそらく,そうした映像の多くは劇的な出来事が映っているわけでもない,断片的なものであり,記録以上の意味を持たずにデータとして死蔵されているだけではないだろうか。対して,例えばRobert GardnerのForest of Blissのような,ありふれた物事のみを撮影しながらも,単なる記録映像である以上に何かを訴えかけるような映像は,高度な制作技術が必要だと思われがちである。また映像には,フィールドの感覚的な経験を伝えるという意義が認められても,文字に対する補助的な位置づけしか与えられてこなかったように思われる。
こうした状況を背景に,このワークショップが目指すのは,映像編集に馴染みのない人類学者が,特別なことが映っていない映像素材から民族誌映像を作り出すとともに,その過程から文字により行われてきた人類学と接続するような主張の萌芽を見出すことである。多くのドキュメンタリー映像とは異なり,時系列や出来事の順番で映像を並べる編集を行わず,むしろ,映像素材をそれがもたらす感覚や印象,テーマによって分類したり,繋いだりすることでひとつながりの映像を作り,それにより観客に,そして自身に,文章表現にもつながる思考を喚起することが,ここでの狙いである。このワークショップには,秋田公立美術大学で人類学の思考をアートとの交点において考察?実践している津田啓仁をゲスト講師として迎え,横断的な視点で議論を広げたい。

○作品例
康陽球(撮影,編集)2023『音とともに向かう』
https://www.youtube.com/watch?v=aUXWYMPnZW8
橋爪太作(撮影,編集)2024『土地と向き合う人々 SIDE B【試作版】』
https://youtu.be/R0BuPDQbwJk?si=WwB6-OpzmKVO9s4z
津田啓仁(編集),藤田周(撮影)『Second Life in Peru』
https://youtu.be/kYiePpIqRTs

○イベント詳細
コーディネーター:藤田周(東京外国語大学 万博体育官网appィールドサイエンスコモンズ)
ゲスト講師:津田啓仁(秋田公立美術大学)
実施方法:1. オンラインでの映像編集法についての事前講習+2. 各自での映像制作+3. オフラインでの検討会
1. オンラインでの事前講習:10月後半で都合がつく参加者が多い時間帯(欠席者には録画を共有します)
2. 各自での映像制作:映像素材を見直す時間+編集3?6時間程度
3. オフラインでの検討会:2023年12月14日(土)13:00~18:30(東京外国語大学 アジア?アフリカ言語文化研究所 コモンズラボ(405室))

使用言語:日本語
参加資格:長期フィールドワークを実施し,映像を撮影した人(映像素材の合計は30分以上を目安とします)
参加定員:6人(応募多数の場合は先着順といたします)
参加費:無料
必要なもの:ノートパソコン(性能はYouTubeなどが見られるものであれば十分です。また,映像編集には無料のアプリを使います)

事前登録が必要です。
参加ご希望の方は,こちらから事前のご登録をお願いします。
https://forms.gle/nCihiw5PgMkYHRb39

お問い合わせ先:tufisco-office[at]tufs.ac.jp(TUFiSCo事務局)(※[at]を@に変えて送信してください。)

主催:
東京外国語大学 万博体育官网appィールドサイエンスコモンズ(TUFiSCo)

上記の情報は現時点のものであり、修正等が入る可能性があります。最新情報は下記のURLよりご覧ください。
http://www.aa.tufs.ac.jp/ja/event/upcoming#30703

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