2011年7月 月次レポート(太田悠介 フランス)
ITP-EUROPA月次報告書(7月)
太田 悠介
8月28日からポルトガルのポルトで開催される国際学会「国境、移動、創造――現在(いま)を問うこと(Borders,Displacement and Creation : Questioning the Contemporary)」への参加を予定しています。今回の学会では英語、フランス語、そしてポルトガル語が主要言語として指定されており、発表者はそのなかからいずれかの言語を選択することが許されています。ただしそれと同時に、言語の違いによって内容の理解が妨げられることがないように、発表原稿の要約と全文をあらかじめ英語で提出することを求められていました。今月は主としてこれに取り組みました。しかし、渡仏後は研究の対象がフランス語のテクスト中心となり、英語での作業から疎遠となっていたため、原稿の執筆には予想以上に苦労しました。英文のチェックなど友人の手も借りて、最終的には何とか完成にこぎつけることができました。
ITP-EUROPAプログラムのもとで昨年の12月にボローニャで開催されたシンポジウムでは、研究の全体的な方向性を明らかにすることに重点を置いた発表を行いました。それに対して今回の発表では、この研究のプランの一部分を取り出して扱い、具体的な論証の道筋を提示するような発表にしたいと考えています。「国境、移動、創造」という国際学