2011年3月 月次レポート(岩崎理恵 ロシア)
2011年3月月次報告
報告者:岩崎理恵
派遣先:ロシア国立人文大学
3月に入ってすぐ、4月中旬にエストニアのタルトゥ大学で開かれる若手研究者向けの国際学会への参加が決まった旨、通知を受けた。タルトゥ大学は4世紀近い歴史を持つエストニア随一の国立大学であるが、スラヴ研究の一大拠点としても世界的に知られている。特に記号論の分野で、ユーリー?ロトマンを中心に形成された「モスクワ?タルトゥ学派」の牙城として有名であるが、定期的に「ブローク論集」を発行するなど、ロシア文学研究拠点としての伝統を今につなごうとしている。今回の学会は、昨年7月に同大学を訪れた際にロシア文学研究科のリュボーフィ?キセリョーワ科長から参加を勧められて以来、心待ちにしていた機会だった。
予定している報告の原稿はすでに執筆を始めていたが、指導教授のマゴメードワ先生にお願いして、同時並行で詩の読み直しの時間を週一回のペ