2018年度 活動日誌
3月 活動日誌
2019年3月31日
GJOコーディネーター 日高 晋介
3月になりました。こちらでは、暑い日もあったり寒い日もあったりで、まさに「三寒四温」のような日々が続いています。そのせいか、風邪を引いてしまいました。おかげで、こちらでいう新年の祝日(22日と23日)の前半を寝て過ごすという大変有意義な祝日(?)を過ごすことができました…祝日が少ないのに…
さて、日本語の授業について書いてきたいと思います。先月、公法クラスと私法クラスの一年生が新しく日本語を勉強し始めたと書きました。私も何回か厳しい態度を取らざるを得ない状況になったのですが、ようやく落ち着いてきました。教育の力って恐ろしいと感じる日々です。正しく教師の力をふるっていきたいと改めて思いました。二年生には、相変わらず、「こいつ、うるせーな」くらいにしか思われていないと思いますが。来月頭には中間テストもあるため、再度気を引き締めて、業務を行っていく所存です。
話は変わって、月末に在トルクメン日本大使館主催のイベントが二つ行われました。それぞれ紹介したいと思います。一つは、30日に和食紹介イベントが行われました。私は私用があったため、いけなかったのですが、学生たちに写真を見せてもらいました。天ぷらや寿司の調理デモンストレーションが行われ、日本酒も振舞われたようです。詳しくはwebニュース記事 (ロシア語: https://arzuw.news/9518/sostoyalsya-master-klass-po-prigotovleniyu-yaponskoy-kuhni.html) を見てください。
また、翌31日にも大使館主催で帰国留学生会が行われました。おそらく第二回目かと思われます。日本留学経験者と交流するという会で、砂漠でトルクメニスタンの伝統料理を共に楽しみました。羊肉の蒸し焼きや、串焼きなど、日本では絶対食べられない料理をいただきました。蒸し焼きはジューシーでとてもおいしかったです。
来月下旬 (27日) には、日本語コンテストも行われます。いい結果が報告できるよう、学生と共に準備を進めていきたいと思います。
2月 活動日誌
2019年2月28日
GJOコーディネーター 日高 晋介
二月は、肌寒い日もありましたが、おおむね過ごしやすい気候でした。東京よりもアシガバードの方が暖かかったかもしれません。スマホの画面に東京とアシガバードの気温が出ているので、いつも両方の気温を比べてしまいます。2月後半になってくると、日も延びてきて七時くらいまで明るくなりました。アシガバードは赤道に近いので、日が長いんですね。今から夏が怖いです(ちなみに、お隣ウズベキスタンの夏の直射日光は凄まじかった記憶があります。7月の夏真っ盛りに日の下に何もなしで10分くらいいると、手軽に命の危険を感じることができます。アシガバードでも同じようなものだと聞きましたが、さてどうなることやら…)。
さて、こちらでは二月から新学期が開始です。今学期から、公法クラスと私法クラスの一年生が新しく日本語を勉強し始めました(公法クラスと私法クラスの二年生は先学期で終了したので、担当コマ数は変わらず)。どのクラスでも毎回ディクテーションテストを行いますが、みなさん相互扶助の精神が強いのでいろいろ気を付けねばなりません (詳しくは書けませんが…)。特に、一年生は私の指導に慣れていないので、こちらが気を張っていなければなりません。こういう指導は最初が肝心なので厳しく毅然とした態度で接していきたいと思います。
1月の期末試験に続き、2月の頭にはISEPの交換留学候補2名を決める試験を行いました。計7人の学生がチャレンジしてくれました。当たりまえですが、1年生の早い時期から学習を2年3年続けている学生は得点が高かったですね。そのうちの上位3名は本当に僅差でした。1名を泣く泣く落とさなければならなかったので、心が痛かったです。4月に日本語コンテストもあるので、上位3名の学生にはコンテストでもぜひ活躍してもらいたいです。
また、学習歴の浅い1年生や2年生も3名ほど参加してくれました。今回は試験を受けなかった学生数名が、試験前に「今年は受けないけど、来年はチャレンジします!」とが言ってきてくれました。IUHD内での競争が激化して、学生の日本語レベルが高くなり、その結果としてトルクメニスタン全体の日本語レベルが高くなることを期待しています。
1月 活動日誌
2019年1月31日
GJOコーディネーター 日高 晋介
1月になったとはいうもの、15度以上の暖かい日々が続いております。おかげで、空気が乾燥しきってしまい、肌が痒くなってしまいました。しかし、運がいいことに、昨日あたりから天気が悪くなり、湿度も上がってきました。寒くなってしまったのは嫌ですが…とにかく健康に気をつけて毎日を過ごしていきたいです。
健康といえば、食べ物ですね。こちらには日本の食材はないのですが、私は以前ウズベキスタンに住んでいたこともあり、こちらの食材や料理には慣れています。最近、特にはまっているのが、そばの実を炊いたものとケフィール(飲むヨーグルトみたいなもの)です。安くて、調理が簡単で、栄養がある。まるで日本の納豆みたいな存在です(納豆食べたいです)。
ところで、日本の食べ物が恋しくならないのかといえば、そうでもないのですが(納豆食べたいです)、先週25日金曜に、大使公邸で賀詞交換会が催されました。在留邦人、特に企業の方や教育関連の方が集まって、日本料理を食べながら、新年のあいさつを交わすという会です。日本料理とお酒もおいしくいただいたのですが(特にちらし寿司!と焼酎)、ふだんお話の出来ない企業の方からも興味深いお話を聞かせていただき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
肝心の授業といえば、1月は期末試験がありました。国際人文開発大学では、期末試験の前に、コンサルテーションという時間が設けられています。試験のサンプルをコンサルテーションの前に配布し、みんなで解くということをしたのですが…コンサルテーションの前に解いてきた学生は各クラスに一人か二人くらい。ちょっと泣きたくなりました(笑)コンサルテーションはそんな感じだったのですが、試験はおおむね高得点でした。しかし、追試をしなければならない学生もちらほら…彼らのモチベーションを上げるためには何をすればいいのか、悩む毎日です。
期末試験期間中に、ISEP(交換留学)のための説明会も行いました。8名ほどの学生が参加し、熱心に話を聞いてくれました。来月頭には、交換留学のための試験も控えています。学生たちがバッチリ準備して臨んでくれることを期待します。
12月 活動日誌
2018年12月31日
GJOコーディネーター
日高 晋介
12月中旬ごろから、街は年末(というか新年)ムード一色となりました。ビルの前には大きなツリーが立ち並び、道のわきの植林にも電飾が施されます。ただし、31日まで仕事があることになっており、全く年末という感じがしません…ちなみに、31日には突然休日となりました。30日は日曜だったので、1月1日まで3連休となりました(新年は二日から仕事ですが!)。
12月の大きな出来事と言えば、オープンクラス(ゼロ初級)を始めたことでしょうか。火曜日と金曜日の週二回一時間(15時から16時)ずつ授業を行っています。先月末の時点では10人ほどの募集でしたが、20人近くの学生が集まりました。ただし、午後にはソーシャルイベント(何らかの集まり、学生は参加しなければならない)が入ることが多く、学習を続けることがなかなか難しい現状があります。
中旬には、日本大使館から招待状をいただき、天皇誕生日のパーティに参加しました。ユルドゥズホテルという山の上にある高級ホテルで行われました。このようなパーティに参加するのは初めてだったので、とても緊張しました。しかし、たくさんの日本語教師と知り合うことができ、有意義な時間を過ごすことができました。もちろん、たくさんの日本食や日本のお酒も楽しみました。
いよいよ年の瀬となると、学内で年末の挨拶を頼まれることがありました。IUHDにはジャーナリズム学部があります。そのため、学内新聞および放送用に、外国人が来たら、インタビューをすることが多いようです。私も、新聞と放送用に、年末の挨拶を頼まれました。
年始にはさっそく今学期の期末試験があり、その後には交換留学のための試験も控えています。体調に気を付けながら、引き続き業務を続けていきたいと思います。
11月 活動日誌
2018年11月30日
GJOコーディネーター 日高 晋介
11月に入り、アシガバードもだいぶ肌寒い日が続くようになりました。風邪を引いている学生も多く見られるようになりました。私も一度風邪を引きましたが…さて、時系列順に今月の出来事について述べていきたいと思います。
11月のはじめには、一週間ほど、中間試験がありました。着任から一か月しか経っていませんが、学事歴上そんなことは関係ありません。とりあえず今までの全範囲を試験範囲に設定し、試験前に勉強すれば100点を取れるような問題にしました。しかし、100点は56人のうちたった1人だけでした。まあ平均点は良かったのですが…
中間試験のあと、12月上旬スタート予定のオープンクラス(ゼロ初級)の募集を始めました。週二回一時間ずつ授業を行うつもりです。まずメールで申し込ませ、次にある教科書のひらがなとカタカナの単語を全て書かせるという課題を与えました。今までに10名ほどが参加申し込みをしていますが、まだ課題を持ってきた人はいません。さて、どのくらいの人が課題を終えるでしょうか。
次に、駐トルクメニスタン日本大使である勝亦大使の表敬訪問をしました。大使館の皆さまがGJOならびにIUHDの活動に理解をいただいることをひしひしと感じることができました。私も身を引き締めて、日々の業務に携わっていこうと思いました。
最終週には、国際交流基金教材助成申請書を提出するという仕事がありました。国際交流基金とは、世界の日本語教育機関に向けて、様々な支援を行っている機関です。その国際交流基金が、新設された日本語教育機関に、教材を購入するための資金を助成してくれるのです。IUHDにあるGJOオフィスは2016年に新設されたので、今年も申請することができます。昨年度は学習者向けの教材を中心に購入していたので、今年度は教師向けの教材を買うことに決めました。そして、書店に見積もりを出してもらいました。そして、学長のサインがいるため、申請書を英訳したりしました。なかなかバタバタした日々を過ごしていましたが、なんとか提出することができました。あとは結果を待つのみです。
11月は、生活にも慣れ、新たな仕事を多くこなすことができました。12月はオープンクラスも始まるので、この調子で日々を過ごしていきたいと思います。
10月 活動日誌
2018年10月31日
GJOコーディネーター 日高 晋介
2018年9月より、GJOトルクメニスタンのコーディネーターを担当する日高です。IUHD(International University for the Humanities and Development)における日本語教育やその他活動、トルクメニスタンの街の様子などについて、幅広く紹介していきます。
ビザの手続きなどで、10月に着任となりました。10月3日の早朝4時にも関わらず、Nurmuhammet先生に空港で出迎えていただき、寮に向かいました。我々の大学は、他の二つの大学と同じ敷地内にあり、寮も隣接されています。また、大学の隣には、道を挟んで、大統領宮殿があります。後日、学生から「先生は大統領の隣人ですね」と言われました。ただし、宮殿周囲は警官によって厳重に警備されているため、向かい側の宮殿がどうなっているのかを伺い知ることはできず…機会があれば中に入ってみたいですね。
そして、翌日は諸手続きのため、大学に向かい、学生にも大学内を案内してもらいました。しかし、初日にいろいろ教えていただいたものの、情報量が多すぎて、何が何だかわからない状態になりました…わからないことに関しては、その都度、学生か先生たちに尋ねるのがよさそうです。実際に着任してから、先生や学生のお世話になること数知れず。また、大学内には、外国人が少ないせいか、挙動不審にしていると、誰かが声をかけてくれます。しかも、わが大学では、初年次に英語教育が施されるので、学生は英語で話しかけてきます。中央アジアで、学生が初対面の外国人に英語で話しかけるのは珍しいのではないかと思います(だいたい、ロシア語で話しかけてきます)。
そして、到着の翌々日には、授業を始めました。右も左もわからない状態で授業をするのは、かなり不安でしたが、まずは、ひらがなと簡単な挨拶のみで初回を終えました。学生たちは、週に二コマ(一コマ80分)日本語の授業を受けます。日本の大学で言えば、第二外国語のような位置づけでしょうか。そのため、『まるごと』という教科書を、前年度から引き続き使うことに決めました。この教科書は、タスク実現に焦点を当てた教科書であって、日本語を書くということに関してはあまり重点を置いていません。ただし、より高い日本語能力を身に付けるためには、文字表記の学習は避けて通れません。そのため、前半40分は文字表記(ひらがなとカタカナ)に割き、後半40分を『まるごと』のタスクに割くといった時間配分で教えています。
私は、全く日本語を知らない学生を教えるのが初めてなので、新鮮な気持ちで授業を受け持つことができています。また毎日発見が多く、楽しく授業をさせてもらっています。次回からは、より具体的な授業内容と街の様子などをお伝えできればと思います。
9月 活動日誌
2018年9月30日
GJOコーディネーター 日高 晋介
2018年9月より、GJOトルクメニスタンのコーディネーターを担当する日高です。国際人文開発大学(International University for the Humanities and Development, 通称IUHD)における日本語教育やその他活動について、幅広くご紹介できればと思います。
さて、9月上旬に着任する予定でしたが、「招待状」が送られてこなかったため、9月中は国内で準備することとなりました。トルクメニスタンでは、招待側(私の場合はIUHD)がトルクメニスタンの入国管理局に申請し、「招待状」というものを発行してもらい、それ(のPDFファイル)を外国人に送ります。外国人の側は、その招待状を持って、居住国のトルクメニスタン大使館でビザを発行してもらうか、入国の際にトルクメニスタンの空港でビザを発行してもらいます。ちなみに、私は空港でビザを発行してもらいました。しかし、出国の際、日本の空港職員が「招待状」のシステムを理解しておらず、少しだけ時間を取られました。
話を戻して、出発までの国内の準備について述べていきたいと思います。まず、7月下旬に前任の中村先生から引き継ぎがありました。履修する学生、学内の設備、シラバス、試験など、詳細に引き継いでいただきました。そのおかげで、少しだけ具体的なイメージを持つことができました。また、9月下旬に日本へ留学に来る学生の入学許可証などを受けとりました(トルクメニスタンの郵便事情から、重要な書類は直接手渡ししたほうがよいとの判断だそうです)。その後、全体的なシラバスを考えつつ、具体的なレッスンプランを考えました。日本語は文字学習に多大な時間を要する言語なので、コミュニケーション中心の『まるごと』のみを進めてもよいかと考えていました。しかし、IUHDの学生が日本に留学する可能性があるということを考慮すれば、文字学習も丁寧にやらなければなりません。結果として、授業の前半に文字学習、後半に『まるごと』をすすめるというざっくりとしたプランを立てました。そんなことを考えながら、「招待状」がくるのを待っていたのですが…結局「招待状」は9月下旬まで来ませんでした。9月下旬留学予定の学生の入学許可証も手渡せず、9月上旬に来日中の在アシガバード日本大使館の職員の方に手渡し、トルクメニスタンへ持っていっていただくという形を取りました。
次の10月の活動日誌では、着任してからの様子を伝えられればと思います。
7月 活動日誌
2018年7月31日
GJOコーディネーター 中村 彩希
学生のいない大学はとても静かです。7月は、今期の業務整理を行いながら、学生たちの結婚式に行ったり、観光地を訪れたりしました。
トルクメニスタンの結婚式では、たくさんのご馳走がならび、大音量の音楽が流れ、食べて踊って食べて踊ります。音楽は、好みによっていろいろですが、トルクメニスタン、トルコ、アゼルバイジャンの音楽が多いようです。テーブルで食事を楽しんでいると、踊るように促されます。たくさんの人が踊る結婚式がいい結婚式と言われているそうです。また、踊っている人に新郎新婦の家族からタオルや布といったプレゼントが渡されます。結婚式は、とても盛大に行われますが、その意味を聞くと「新郎新婦の子供たちが同じような結婚式をできるように」という両親の願いが込められているそうです。
今回の結婚式は、首都アシガバートから少し離れたトルクメンバシで行われました。ここは、カスピ海に面するアワザという地域が人気の避暑地です。カスピ海の眺めももちろん素晴らしかったのですが、トルクメンバシで特に印象に残っているものは、戦時下に亡くなった日本人のための慰霊碑です。意外な場所で、日本の歴史を振り返る機会を得るとともに、トルクメニスタンと日本の強いつながりを感じました。
7月をはじめとして、トルクメニスタンでは、とても楽しい日々を送ることができました。お世話になった皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。業務は今期で終わりですが、今後の学生たちの活躍、日本とトルクメニスタンの友好関係のさらなる発展に期待したいです。
6月 活動日誌
2018年6月30日
GJOコーディネーター 中村 彩希
6月は期末試験を控える中、日本大使館によるイベントが国際人文開発大学で開催されました。今回は、その様子と期末試験についてご紹介します。
(1)日本文化イベント
日本伝統文化研究所の堀江恭子先生をはじめとした先生方をお招きし「桜と平成の源氏物語絵巻展」と題した日本文化イベントが、在トルクメニスタン日本国大使館主催のもと開催されました。
当日は、ホールに書道作品が展示され、大会議室で茶道?書道?着付けのデモンストレーションが行われたあと、抹茶の試飲や書道のワークショップが実施されました。茶道コーナーでは、ちょっと苦そうな顔をしながらも学生たちがお茶とお菓子を楽しみ、書道コーナーでは、書道家の先生に自分の名前を漢字で書いてもらうための長蛇の列ができ、文化行事は大盛況に終わりました。
(2)期末試験
1年間の集大成となる期末試験がありました。日本語をまじめに勉強した学生たちは「簡単だった」と口を揃え、100点を取る学生も多くいました。また、テストの最後に「日本語の勉強を通して学んだこと」と「忘れられない思い出」を書いてもらいました。
「日本語を勉強して学んだこと」には、「文字の勉強が難しかったけど、やればできると知った。」「趣味や好きなことを言えるようになった!」「日本でサバイバルできる気がする!」というものや、「クラスメートのプレゼンテーションで日本文化や社会について知れてよかった。」というコメントが見受けられました。また、「忘れられない思い出」には、東京外国語大学の学長たちの前で日本語を話したことやその準備について綴る学生が多く見られ、懐かしさとともに時が過ぎる速さを感じさせられました。
私の任期は今期で終わりますが、今年度の反省点を後任の方にしっかりと引き継ぎ、国際人文開発大学にとってベストな日本語教育を築いていければいいなと思います。そして、「日本語を学んだ」ことが、学生の自信につながったり、日本への興味へとつながったりと、何かしらの財産になっていると願いつつ、いつか彼らが日本に来る日を楽しみにしたいです。
5月 活動日誌
2018年6月5日
GJOコーディネーター 中村 彩希
トルクメニスタンの5月は、真夏のようです。日差しも強く、気温も高く、「暑い暑い」と弱音を吐いていると、「夏はまだまだ先ですよ」と学生から釘を刺されました。本当の夏に備え、心身ともに準備をしていきたいと思います。
(1)日本語の授業について
5月の日本語授業では、通常の語学学習に併せて、学生たちに日本に関するプレゼンテーションをしてもらう試みを行ないました。いつもは、「日本語」に偏ってしまう授業ですが、日本の社会や文化について知ることも重要だと考えたからです。テーマは自由とし、自らが興味?関心があることを発表してもらいました。「どんなプレゼンテーションになるのだろう?」と少し心配していましたが、「おすしの歴史」や「侍」、「日本のスポーツ」といったものから、「日本の子供(教育システム)」や「孤独死」といった社会問題を取り上げたものまであり、特に、社会問題を取り上げたプレゼンテーションでは、学生たちから多くの質問が飛び、学生間での議論も活発に行なわれました。
この他にも、5月は、折り紙をしたり日本で大ヒットとなった「君の名は」を上映したり、と言葉からは少し離れた活動を行いました。非常に楽しそうに授業に参加している学生の姿が印象的であるとともに、学生たちの日本に関する興味?関心が高まっているようにも伺えました。今後は、語学学習だけではなく、このような活動も効果的に取り入れていくことが重要だなと再認識させられました。
(2)大使公邸での祝賀会
3月31日に第1回トルクメニスタン日本語コンテストが実施されましたが、入賞した学生たちの祝賀会が大使公邸にて行われました。国際人文開発大学からは、2名の学生が参加し、1位入賞の学生はスピーチを発表、日本に関する動画を観た後、大使との懇談会が行われました。
懇談会は、終始温かい雰囲気で進められ、緊張でこわばっていた学生の顔にも笑顔が見られました。日本語学習者人口が増えているトルクメニスタンですが、その先頭に立つ学生としての活躍を期待したいと思います。
4月 活動日誌
2018年5月5日
GJOコーディネーター 中村 彩希
4月はトルクメニスタンの健康月間ということで、学生たちが学内で自転車に乗っている姿が見受けられました。トルクメニスタンでの自転車普及率は、年々増加しているようですが、街で自転車を見ることはあまりありません。そのため、学生たちが自転車に乗っている様子を見ると、とても新鮮に感じました。
そのようなイベントに合わせ、4月は中間試験が実施されました。今学期から日本語の勉強を始める学生にとっては初めての試験、学生たちはソワソワソワソワ。「こんな試験にしますよ。」と説明すると、「難しすぎます。」「ひらがなはいいけど、カタカナは出さないでください!」などといった、声が飛んできました。また、先学期から日本語を勉強する学生たちは、日本語の試験はお手の物。安定して高得点を取る学生たちも見受けられました。
6月に期末試験を控えているため、学生たちと日本語を勉強するのは5月でおしまいです。今回の中間試験での反省を受け、充実した1ヶ月となるよう取り組んでいきたいと思います。