台湾総統選挙
- 刊行
- 著者等
- 小笠原欣幸(著)
- 出版社
- 晃洋書房
内容の紹介
台湾の総統選挙は、政治のトップを決めるだけでなく、台湾の方向を定める。総統選挙は人々の意識を変え、台湾アイデンティティを興隆させた。それはまた、米中の力関係、東アジア情勢に影響を及ぼしていく。
本書は、1996年の第1回から2016年の第6回までの全選挙のプロセスと結果を分析。統一/独立の争点から米中の綱引きに到るまで選挙の諸要因を整理し、総統選挙が映し出す台湾政治の変動、そして、台湾の民主主義がたどってきた路を明らかにした。
第15回「樫山純三賞」学術書賞、第32回「アジア?太平洋賞」特別賞受賞作品。
著者のコメント
小笠原欣幸(大学院総合国際学研究院/教授)
台湾政治研究を始めてから単著がなかなか書けないでいました。民主化後の台湾政治が落ち着かなかったということもあります。変化が一段落したらまとめようと思っていても、次の変化が始まってしまうという具合です。結局、本書を書き上げるのに25年かかりましたが、それは、台湾総統選挙の25年の歴史と重なりました。時間がかかっただけに、2つの賞という形で評価をいただけたことが大変うれしいです。