川筋の遊動民バテッ:マレー半島の熱帯林を生きる狩猟採集民
- 刊行
- 著者等
- 河合文
- 出版社
- 京都大学学術出版会
内容の紹介
マレー半島の狩猟採集民バテッ。縦横無尽にひろがる支流を全て記憶し、川の名を子に授け、自分の川で死ぬのを理想とする彼らは、地図上の領域で世界を区切る我々とはまったく別の風景をみていた。しかしいま、陸路とプランテーションの開発が迫るなかで世代がくだるごとに空間認識は変化しはじめている。川と陸路の風景のせめぎあいが私たちに問いかけるものとは。
著者のコメント
河合文(アジア?アフリカ言語文化研究所/助教授)
アブラヤシプランテーションが拡大するマレーシアで、狩猟採集活動を続けるオラン?アスリの人びとと暮らした約2年のフィールドワークに基づく1冊です。