トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム-東京外大からの代表メンバー紹介
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2014年からスタートした官民協働で取り組む「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」という海外留学支援制度があります。この制度により、2014年から2020年までの7年間で、約1万人の高校生、大学生を「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」の派遣留学生として送り出す計画です。
さまざまな個人や法人が「トビタテ!留学JAPAN」のサポーターとして関わっており、支援企業と共にグローバル人材コミュニティを形成し、「産業界を中心に社会で求められる人材」、「世界で、又は世界を視野に入れて活躍できる人材」を育成しています。
帰国後は海外体験の魅力を伝えるエヴァンジェリスト(伝道師)として日本全体の留学機運の向上に貢献することが期待されています。
本学からも毎年多くの在学生が、本プログラムにより海外に留学しています(これまでの採用者数:76名)。今回のTUFS Todayでは、これまでのトビタテ派遣生の体験報告と、第9期生に採用されこれから派遣される学生に留学への決意表明をしてもらいました!

これまでのトビタテ派遣TUFS生の体験報告
メキシコ、イギリスで、食糧問題解決のために食料廃棄削減を目指す!
北山 泉さん(国際社会学部 ラテンアメリカ地域/スペイン語 国際関係コース 4年)
第4期、理系、複合?融合系人材コース
渡航先:メキシコ(メキシコ国立自治大学)?イギリス(Fare Share)
留学期間:12か月

「食糧問題解決のために食料廃棄削減を目指す」というテーマで留学しました。
ストリートチルドレンと出会い、食糧不足と食料廃棄が混在する世界に疑問を持ったことが、このテーマ選択のきっかけです。まず、メキシコシティにあるメキシコ国立自治大学経済学部に11か月弱在籍し、農業経済学や開発経済学を学び、食糧問題への理解を深めました。また同時に、専攻語であるスペイン語力を向上させ、積極的に現地でできた友人と交流したり、旅行したりすることでラテンアメリカの文化を知りました。
その後、実践活動として食料廃棄問題に先進的な活動が見られるイギリスのチャリティー団体でボランティア活動を行いました。具体的には、ロンドン近郊のスーパーや農家で売らなくなった食品を集め、種類ごとに分類し、賞味期限を管理し、学童や幼稚園、老人ホームに分配するという仕事内容でした。
留学中に様々な状況に直面すること、多様な人々に出会うことで視野が広がり、精神的にタフになりました。社会問題へアプローチすることの難しさを改めて知り、今後の自分のキャリア選択に大きな影響を与える留学となりました。

アラビア語とパレスチナ問題について勉強
勅使河原 佳野さん(国際社会学部 西アジア?北アフリカ地域/アラビア語 地域社会研究コース4年)

第5期、新興国コース
渡航先:パレスチナ?ヨルダン
留学期間:12ヶ月(パレスチナ6ヶ月、ヨルダン6ヶ月)
パレスチナでは、派遣留学生としてビルゼイト大学のPalestine and Arabic Studiesという留学生用のコースに在籍。アラビア語とパレスチナ問題について勉強しました。ヨルダンでは語学学校で引き続きアラビア語を勉強しながら、パレスチナ難民キャンプ内の学校でのボランティアや、シリア?イラク難民調査に同行し通訳をする機会を頂きました。
自分の語学力を磨くためにアラビア語圏へ留学することは前々から考えていました。中東には紛争やそれに伴う課題が多く存在し、海外からの支援が多く入っています。日本も政府やNGO等がその支援に関わっていて、自身もこのような国際協力の分野で仕事をしたいと思っていたため「現地は実際どうなっているのか」「実際にどのような支援が行われているのか」を知りたいと思い留学しました。
アラビア語を勉強し始めたときからの目標である「現地人と現地の言葉でコミュニケーションを取り理解すること」の大きな一歩になった留学でした。ずっと勉強していたアラビア語を実際に使うことで、どのようにして世の中の役に立てるのか。現地での様々な人々との出会いを通し、そのヒントを得ることができました。また、「立場の違う人たちがそれぞれの利益を巡って争っている」状況を日常的に目にし、それぞれが語る“事実”が違う中で、自分は問題の当事者となることはできない―そんな無力感を感じながら得たことは「一方の立場からではなく複数の立場から物事をみること」だったと思います。

フランスで文化発信の方法を学びたい!
R?Hさん(言語文化学部 フランス語)
第5期、多様性人材コース
渡航先:フランス(パリ第三大学)
留学期間:11か月
私は以前から音楽や文学、生活様式等フランス文化全般が好きだったのですが、なぜフランス文化がそこまで魅力的か考えた時に、文化発信の方法に秘訣があるのではないかと思うようになり、それを追求するため