ロシア極東?シベリアを知るための70章
- 刊行
- 著者等
- 服部倫卓?吉田睦 編著(分担執筆:森田耕司)
- 出版社
- 明石書店
内容の紹介
明石書店の「エリア?スタディーズ」シリーズの最新刊。広大なロシアの国土のうち、特にウラル山脈以東のシベリア、極東地方を網羅的に紹介する待望の一冊です。これらの地域に関する小辞典の役割も果たしうる、特にウクライナ危機を踏まえた上での新たなシベリア?極東論をも打ち出した、総勢およそ50人の専門家による充実した内容の入門書です。
著者等のコメント
森田 耕司(大学院総合国際学研究院/准教授)
私は書名にあるロシアの極東やシベリアを専門としているわけではないのですが、日本ではほとんど知られていない、私が専門としているポーランドを中心とした東欧地域とシベリアの意外な関係について、この機会に是非紹介したいと思い、コロナ禍前の数回にわたるイルクーツク周辺で実施した独自の現地調査の経験も踏まえ、第33章「シベリアのポーランド人?ウクライナ人?ベラルーシ人─19世紀末から20世紀初頭にかけての自由移民」で筆を執りました。ウクライナ情勢は依然混沌としており、先行きの不透明な状況が続いておりますが、ポストウクライナ情勢を見通して、日本の隣接地域であるロシア極東?シベリアへの新たな視点を得るための一助となることを願っております。