Multilingual Selves and Motivations for Learning Languages other than English in Asian Contexts
- 刊行
- 著者等
- Hajar, A. & Manan, S. A.（編）、海野多枝他14名（著）
- 出版社
- Multilingual Matters
内容の紹介
本書は英語以外の言語 (Languages Other Than English, LOTE)の学習に焦点をあて、従来研究の少なかったアジア圏での研究を中心に収録した論文集である。これまで応用言語学や第二言語習得論では英語学習が中心を占めてきたことはいうまでもない。しかし、一口に言語学習といっても、事実上のグローバル言語である英語とそれ以外の言語とでは、言語学習を取り巻く文脈は大きく異なっている。本書では世界各地の15名の研究者が英語以外の言語の学習の研究を通じて、第二言語学習の動機づけやアイデンティティの問題を多様な社会的文脈の中で捉え、新たな提言を行っている。
著者等のコメント
海野多枝（大学院国際日本学研究院/教授）
筆者は本書で日本語学習者の動機づけの問題を取り上げている。日本語教育の問題も、日本語の中だけで考えるのでなく、英語教育や英語以外の他言語教育の研究と比較することで、言語教育を取り巻く文脈の多様性、文脈を超えた共通性、日本語教育の特殊性などを改めて認識できるのではないかと思う。そのような広い視点から言語教育を捉えたい人にはお勧めの一冊である。