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谷川道子?柳原孝敦著、エディマン、2008年10月1日
外国語劇は、ことばとからだの終わりない冒険だ!世界を舞台に駆け巡る演出家?俳優?教育者たちが語る、ことばとからだの学びの挑戦。
カール?クラウス著、山口裕之?河野英二訳、朝日新聞社、2008年4月1日
ジャーナリズムの「黒魔術」を告発するクラウスは、ベンヤミン、カネッティ、ムージル、ヴィトゲンシュタイン等に絶大な影響を与え、その思想的文学的営みによって「スペクタクルの社会の批判」(ドゥボール)を先取りする!本書はクラウスの中心的思想を集約するエッセイ集である。
今福龍太著、岩波書店、2008年11月21日
言語、文化、思想の交通と混交を、世界を群島の連なりとしてとらえることによって論じる、21世紀の世界認識とは? 大陸をめぐる海洋交通によって開けた近代の歴史を〈島〉から逆照射し、国家、国民中心の世界像を大胆にぬりかえる。文化の理解?記述に根源的な変更を迫る、人文学研究に必読の書。
シーブーラパー著、宇戸清治訳、大同生命国際文化基金、2008年11月25日
タイの国民作家?タイ近代文学の父として親しまれているシーブーラパーの長編小説2編と短編小説1編を収録した小説集です。いずれの作品も、社会的不公正に目覚め、タイ社会の変革のために闘う意志を誇示する民衆の姿を描いています。シーブーラパーはジャーナリストとして、民衆の啓発活動に挺身した人でもありました。彼は虐げられた労働者や農民への熱い共感と社会変革の志を持ち続け、実践政治とは距離を置いた文筆家として、小説を発表し続けた知識人でした。本書に収められた作品にも、リベラル派としての著者の考えが綴られています。
荒このみ著、南雲堂、2008年1月18日
More than ten years after his death, Ralph Ellison not only retains a significant presence in the American literary canon but is becoming increasingly influential in shaping the future of American letters. Ellison's literary legacy includes Invisible Man--a considerable contribution to world literature in itself--as well as provocative essays on American life, literature, and politics. Ellison also served on various important committees, which demonstrated his strong, enduring belief in the value of the individual. Supported by this faith, Ellison courageously faced American society's challenges to personal integrity and identity. During the 1960s and 1970s he was systematically criticized and denounced by the Black Power Movement, receiving harsh comments from students, readers and the mass media for not being sufficiently ideological. But Ellison did not give in to the violence of ideology; he instead continued to adhere to the American principles of self-reliance and individualism. In this welcome addition to Ellison critical studies, Konomi Ara, a preeminent scholar of African and Native American literature, offers a penetrating analysis of Ellison s achievements both as author of an enduring American classic and as promoter and protector of American democratic individualism.
ロバート?L?ジェンキンズ編著、荒このみ訳、雄松堂書店、2008年8月
本書は、マルコムXの生涯と思想を探ってアメリカの人種問題理解を深めるために好適な一冊である。
内容は、第一部、研究者による11の論考、第二部、項目?人名事典からなる。マルコムXの生涯と周辺の人物、公民権運動、暗殺、パン?アフリカニズム等、515の項目を含む。
ロバート?L?ジェンキンズ編著、荒このみ訳、岩波書店、2008年11月14日
自由と平等はアメリカの夢と嘘でもあることを明かす黒人の歴史。奴隷にとって7月4日とは何か問いつめたダグラス。南北戦争後も偏見と闘った男たち女たち。視野をアフリカへ世界へと拓いたガーヴィー。公民権運動、キング、マルコムXの闘争、ハーストンやモリスンの溢れる物語をへて、今オバマの時代まで21人の声を聴く。
宇戸清治著、大学書林、2008年11月1日
「発音編」、会話ダイアローグを用いた「文法編」、入門的な「文字編」の3部から構成された入門書。学習者がどうしても苦手意識を持ってしまうタイ文字によるのではなく、英語学習で馴染みの発音記号によってタイ語の会話、文法、文字の基礎を学べるよう工夫。また、日常よく使われる会話や文章によって実際の使い方を知ることができるようした。さらに、学習者の理解度を試すために「ドリル」を設けた。本書によれば、生きた本物のタイ語を学ぶことができる。発音をしっかり身につけられるようCD付き。
ミラン?クンデラ著、西永良成翻訳、河出書房新社、2008年2月9日
「プラハの春」の後を襲った大弾圧の時代を背景に4人の男女が織りなす、愛と受難と絶望と哄笑に満ちた究極の恋愛小説。クンデラ自身が真正テクストと認めたフランス語版からの新訳決定版。
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