世界の中のラテンアメリカ政治
- 刊行
- 著者等
- 舛方周一郎?宮地隆廣
- 出版社
- 東京外国語大学出版会
内容の紹介
植民地、独立、国家形成、ポピュリズム、軍事政権、米国の介入、新自由主義、左傾化、民主制の後退、専制の台頭——ラテンアメリカ諸国は非常に類似した経験を共有しており、しかし同時に、これまで各国が示してきた政治的特徴は極めて多様である。複雑に絡み合う国際社会との関係、歴史の変遷を丁寧に読み解き、先植民地期から現代まで日本や欧米諸国などと対比しつつ、ラテンアメリカ政治史の全体像を俯瞰する、新しい概説書。
著者のコメント
舛方 周一郎(世界言語社会教育センター/講師)
本書の構想はラテンアメリカ政治史の全体像を俯瞰する教科書の必要性を感じていた舛方が宮地に教科書づくりを持ちかけたことから始まります。この4年間はラテンアメリカという地域と世界の過去と現在を行き来する時空を超えた旅のようでした。その旅は思いがけない出来事の連続でしたが、共著という二人旅だったからこそ、互いの個性が内容に思わぬ相乗効果をもたらしました(なにより楽しかったです)。本書を手に取った読者が政治という切り口からラテンアメリカの過去と現在を知り、世界中を旅する冒険に出かけることを願っています。